防災タイムラインとは?国土交通省とアメリカ政府対応の歴然とした差

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防災タイムラインによる国の機関との連携協定が三重県紀宝町で全国初で結ばれました。

防災タイムラインとはいったい何?という基本的な疑問に回答。

国土交通省とアメリカ政府の対応を比較しながら考えます。 

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 防災タイムラインとは?

分かりやすく言うと何か災害が予測できるときに何時間前にどういう対応をするかを明確にしておく防災計画のこと。内容はとても具体的で何時間前に、どの機関が、どの方法で、どんな対策をとるのかといったことが含まれます。

防災タイムライン実施のメリット、デメリット

メリットは災害の被害を少なくすることです。アメリカでおこったハリケーンサンディのケースでは防災タイムラインを実施し被害を減少させることを成功させました。先を見越した対応ができることからパニックを招くこともなく落ち着いて対処することができます。さらにしっかりとしたタイムラインを事前に設定することで地方によって対応のばらつきがなくなり、各関連機関との連携がスムーズになります。

デメリットもないわけではありません。例えば台風上陸の場合、タイムラインに沿って数時間前に電車の運行が停止されることになります。ばらつきはなくなりますが柔軟な対応が難しくなり、まだ何も起こっていない時間帯から生活に不便をきたすことになる場合もあります。

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日本とアメリカの防災対応の比較

日本ではまだ防災タイムラインをすべての自治体で本格的に運用しているわけではありません。今回報道された三重県紀宝町では試験的にこの運用を始め国土交通省や気象庁と連携を結ぶことを決定しました。

アメリカ政府の場合すでに明確なタイムラインが定められています。

分かりやすい例で言うと台風やハリケーンが到来したときに対応法です。

日本の場合は台風が日本に上陸する120時間前に台風情報がまずは気象台から発表されます。ですがその時点で行政機関が何か決まった基準となるタイムラインに沿って特別なアクションを起こすわけではありません。

ですがアメリカの場合その時点で避難計画の一本化された準備が開始します。その後の主な流れがこんな感じです。

96時間前:州、市町によって避難所の計画と準備を開始

72時間前:州政府によって緊急事態宣言が発令される

36時間前:州政府により避難勧告が発表される

24時間前:州、交通系により車両による非難の開始

上陸時:警察関係は活動を停止し避難

このように明確にタイムラインが決められており、各ケースで実施されていきます。回数を重ねていくことで関連機関の連携や流れがスムーズになっていくことが予想されます。

日本ではどうなっているの?

もちろん台風上陸前に何もしていないわけではありません。各省庁が定めている流れに合わせて対策がされています。ですが共通の一本化されたタイムラインはないので地方自治体との連携がむずかしくなっているのかもしれません。

さらに2014年8月に起こった広島の土砂災害では明確な防災タイムラインがない事から避難勧告が遅れるという事態が起きてしまいました。最終的に個人に情報を伝えるのは地方の自治体や企業になるので共有された基準がない事は時として大きなタイムラグを生むことになります。

まとめると日本のように明確な基準がない場合は各関係機関の連携が難しいですが、それが一本化されるとこれまで各自でされていたものを協力して実施できるのでさらにスムーズに迅速に対応ができます。

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三重県紀宝町から防災タイムライン実施が普及することに期待

こうした新たな試みを地方自治体が始めたことでこれからほかの場所に普及していくことを期待したいと思います。これからも避けられない台風や津波などの自然災害。できるだけ早く対応を開始して被害を最小限にとどめられる方法を模索していくことは大切なことですね。今後の対応にも期待したい思います。

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