中国であいつぐ有害物質による健康被害。最近は、小学校での健康被害が目立ってきています。北京、上海、四川、湖北、広東など中国全土各地で相次ぐ異臭と健康被害。その原因は?
グラウンド改修が原因?
どうやら学校の改装後、とくにグラウンドの改修後から健康被害が増加していることが分かってきました。
北京市の有名な小学校でも、子供たちが鼻血、発疹の被害を訴えました。
保護者たちは、明らかに改装が原因だ!と訴え、北京市が調査することになりました。
しかし、返って来た返答は、すべての有害物質の検査は合格だ。
異常なしとの回答。その他の報告は一切なし。
それでもグランドからの異臭がひどいので、絶対にグラウンドの物質が原因だと信じて疑わない保護者たち。
実は中国の場合、学校の工事は、利権の温床。
賄賂が横行しており、受注するためには多くの賄賂を払う必要がある。その結果コストダウンのために、安価な有害物質を多く使っているのでは?と見る専門家も多い。
実は、中国の人口グラウンド、中古のタイヤなど溶かし人口素材にして、再利用して作っている。その際に、有害物質であるトルエンを大量に混ぜて作っている可能性が高い。
トルエンとは?
トルエンとは、揮発性の非常に高い有機溶剤。毒性もあることから、取り扱いには厳しい基準が設けられています。
夏になり、気温が上がってきたことにより、熱にさらされたグラウンドの中の成分トルエンが、一気に揮発してきたことが考えられる。
揮発性が高いものの、空気よりも重いという特性のせいで、グラウンドの上に溜まってしまって健康被害を引き起こしていると考えられます。
子供たちは背が低いので、大人よりも多くのトルエンを浴びることになり、健康被害が目立つ。
北京市の小学校では、何の異常もなしという回答以外、なんの返事も無かったのだが、突然グラウンドの撤去作業が始まった。
中国内の、同じような健康被害のあった他の小学校での調査では、普通の基準の20倍ものトルエンが測定されたとのこと。
政府は、非を認めていないものの、原因は、やはり有害物質の入った建築素材にありそうです。
まとめ
いろんな利権が絡んでいるとはいえ、子供たちの健康が一番大切。はやく解決して欲しい問題です。勉強に、学校生活に、しっかり集中出来る日が早く来ることを願います。