夏の一大天体イベントのペルセウス座流星群が今年もやってまいりました!関東エリア・東京付近や関西大阪近郊で流星群の見えるオススメ場所・穴場情報をお知らせいたします。夏の夜空を見上げて流れ星を数える星空デートにも最適ですよ!
ペルセウス座流星群とは?
ペルセウス座流星群は毎年8月12日、13日ごろを中心に見られる流星群です。
三大流星群の一つで、1月の「しぶんぎ座流星群」、12月の「ふたご座流星群」と共に夜空を彩る壮大な流星群です。多い時には1時間に40個以上の流れ星を見ることが出来ます。
私も何度か1時間に40個以上の流星群を見ましたが、空から雨のように星が降ってくる光景に感動しました!
ペルセウス座流星群の特徴の一つは、夏休みやお盆休みに重なっていること!
ちょっとお出かけできる時間がありますし、野原に寝転んで観測しても寒くありません。
今年のペルセウス座流星群は?
今年のペルセウス座流星群は綺麗にみられるでしょうか?
まず好条件としては、
8月14日が新月のため、空が暗い事が挙げられます。流れ星観測には月の無い闇夜が最も適していますが、今年はちょうどその時期に合わせて新月となっており、綺麗な流星群が見られることが期待されます。
ただし、心配なのは天気。
今日現在、8月12~14日は日本列島を雲が覆う予報となっており、せっかくの好条件も雲に遮られそうな気配です。うーーん。残念!
参考:全国の星空指数
とはいえ、雲が急に晴れたり、スポットによっては晴れ間がのぞくところもありますので、今後の天気予報を見ながら、出かけるかどうか決めてもいいかもしれません。
見えなくても「気合入れて来たけど、何も見えなかったね(笑)」という思い出になり笑い話に出来るかもしれません。
観測に適した日時
8月12日の夜半から13日未明にかけてと、13日の夜半から14日未明が最も観測に適しています。
いずれの日も21時過ぎから流星が出現し始める予想です。
最も星が流れる極大の時間は、日本時間の8月13日15時30分頃と予想されています。明るい昼間のため、最も素晴らしい天体ショーは来年以降にお預けですが、極大の前後1日は十分、流れ星を見ることが出来ます。
また、何時間か粘ってみることもオススメします。流星群には独特の波があり、収まったように思えても、急にたくさん流れ出すこともあります。コーヒー片手にリラックスしながら時間を楽しんでみましょう。
また8月15日頃までは普段よりも多い流れ星を見ることが出来ます。もちろん、12,13日程ではないのですが、ちょっと外して見に行ってみてもいいかもしれませんね。
観測に適した方角
どちらを向いても構いません。
ペルセウス座流星群はペルセウス座のγ(ガンマ)星の近くにあります。そこを中心に四方八方に流れるのですが、流れるのは北や東の空に限っている訳ではありません。
極端な話、放射点を背にし、反対側の空を見上げていても、流星群を見ることが出来ます。そのため、方角はどちらを向いても構わないのです。
とはいえ、ある程度見る方角によって流れ星の長さが変わります。放射点近くの流れ星はこちらに向かってくるように見えるので短く、放射点から遠い場所では横から見るので長く見えます。
ですので、
- 短い軌跡(ヒュッ)の流れ星が見たい→北東
- 長い軌跡(ヒューーー)の流れ星が見たい→南西
と考えればいいかと思います。
さらに大切なのは、以下の点です。
- 空が広く見渡せること
- 近くに灯りがないこと
観測に適したオススメ場所・穴場情報
これまでに挙げた条件を考えると、雲がなく、暗く、空が広く見えるところであれば、まず問題なくペルセウス座流星群を観ることができるでしょう。
では、関東・東京エリアと関西・大阪エリアに分けてオススメ場所をご紹介したいと思います。
関東・東京エリア
奥多摩湖ダムサイトパーキング【東京】
住所:東京都西多摩郡奥多摩町原
東京から最も近くて星空が見えるオススメスポットと言えば奥多摩だと言われています。東京都でありながら都心部とは比べ物にならない星空を見ることが出来ます。関東一円の中でもマシな方だと思います。
富士山御殿場口五合目【静岡】
奥多摩まで行く時間があれば、高速に乗って富士山まで行ってしまうのも手ですね。駐車場やトイレもあり。ペルセウス流星群の時期には大勢の人が目指しますが、満車になるようなことはありません。第一~第三駐車場までありますが、オススメは第二駐車場です。トイレに近く車の行きかいも少ないので、のんびり星が見られますよ。15℃くらいまで下がることもありますので防寒対策必須です。
三峰神社駐車場・秩父周辺【埼玉】
住所:〒369-1902 埼玉県秩父市三峰298-1
秩父辺りまで行けるという方には、三峰神社駐車場およびその付近がオススメです。また他にも、大滝の栃本関所跡から大峰林道(尾根道)に上がった栃本広場、旧吉田町・皆野町・神川町境の城峯山山頂付近、国道299号群馬埼玉県境の志賀坂トンネル両サイド等々も星空観測のスポットと言われています。
九十九里浜・東浪見海岸【千葉県】
住所:千葉県長生郡一宮町東浪見
ものすごーくキレイとまではいきませんが、星の写真を撮りに来る人も多いのが、九十九里浜・東浪見海岸です。場所は千葉県房総半島、九十九里の南端は一宮町にある東浪見海岸。流星群も良く見えると評判です。東京近郊ではかなり上位の場所ではないでしょうか。ドライブデートを兼ねてもいいかもしれませんね。
箱根 【神奈川】
関東の星スポットといえばココは外せないでしょう。降りそそぐ満点の星空と富士山のコラボは天体ファンではなくても、一度は見てみたいものです。空気も澄んでいて、晴れていれば間違いなく絶景を見られる関東屈指のスポット。
高尾山・多摩川の河原【東京】
星は見たいけど、あんまり遠くまで行けないんだよなー。という方は、高尾山の山頂を目指してみるのもいいかもしれません。または多摩川の河原でも見られないことはないでしょう。なるべく光の少ない暗がりを探して、都心の天体観測を楽しんでみては?
清里・美しの森駐車場【山梨県】
住所:山梨県北巨摩郡大泉村西井出8240(美しの森)
ちょっと遠いですが、山梨県の清里は2009年に「星の街」宣言が出されたところ。素敵なネーミングですね。空から降る満天の星が見えると、天体ファンの評価の高いところです。
関西・大阪エリア
関西大阪エリアも中心部は光の影響で綺麗に星が見られませんので、兵庫・奈良・和歌山などに出かける必要があります。近いところだと車で1時間ちょっとで着くところもあります。
西はりま天文台公園【兵庫県佐用郡】
住所:兵庫県佐用郡佐用町西河内407-2
大撫山の山頂にあり、大都市から離れているため、美しい星空が残されている天文台です。満天の星空が見えるという点では、関西随一です。観測用の望遠鏡も数多く備え、ロッジで宿泊もできます。午後9時に駐車場は閉まるのですが、閉じるのは駐車場手前のゲートだけです。ゲートの外側に車を置いておけるので、車を停めて歩いて園内に入れます。ちょっと大阪から遠いのが難点ですね。
フォレストパーク神野山【奈良県】
住所:〒630-2225 奈良県山辺郡 山添村大字伏拝
電話番号:0743-87-0548
利便性が高く、関西では「星空観測の聖地」とも呼ばれている神野山。空が広くみられるため、流星群にもうってつけです。晴れていれば肉眼でも天の川が見られます。メジャーなスポットのため人が多いですが、その分治安はいいでしょう。神野山星空スカイビューライブカメラもあり、現在の星空の様子をチェックできますよ。
猪名川天文台【兵庫県】
住所:猪名川町柏原字尾野ヶ嶽1-1
神野山より空が暗いと言われているのが、猪名川天文台です。大阪からわずか1時間ちょっとで行ける穴場です。南の空は神戸の光害でちょっと残念ですが、キレイに星空が見えると言われています。高台の上には小さな天文台があり、口径50cmの反射望遠鏡が置いています。人も少なくオススメです。
オーベルジュ アルビレオ天文台【兵庫県豊岡市】
住所:兵庫県豊岡市日高町山田147-1
人工の光源がほとんどなく、理想的な星空が見られるとあって人気の施設です。泊りがけで星を見に行くならココがオススメです。美味しい料理と共に、素敵な星空を堪能することが出来ます。手を伸ばせば届きそうな星空に感動間違いなしですよ!
かわべ天文公園【和歌山県】
住所:和歌山県日高郡日高川町和佐2107-1
入園無料・無料駐車場有(60台)
もし時間があれば、足を伸ばしたいのがかわべ天文公園です。園内は山の傾斜を利用し、芝生が広がり、寝ころんで星空を眺めることができます。また宿泊者には望遠鏡の貸出も行っており、夜も天体観測を楽しむことができます。園内にはソリや遊具、アスレチックやリス園などもあり、子供から大人まで、家族で小旅行として楽しめる公園となっています。
星空観測アドバイス
- 夏だと侮るなかれ。山は15℃くらいまで下がることもあり防寒必須。
- 立って空を見上げ続けるのは疲れます。レジャーシートを持って行って寝転んで観たり、キャンプ用のイスを持って行くことをオススメします。
- トイレがない場所も多くあります。事前にトイレによってから行くとよいでしょう。
- 夜の山道の走行にはお気をつけを。ちなみに私は1回雪にうもって出られなくなりました。
- お菓子やコーヒーを用意していくと、ピクニック気分で盛り上がります。寒さ対策でコンロとカップラーメンを持ってきてる人も。
- もし、写真を撮っている人が居たら、懐中電灯や車のライトで照らさないように。写真が一発でダメになります。
今年のペルセウス座流星群見えるといいですね!何とか晴れてもらいたいですね。