2015年の秋冬に大流行の恐れがあると指摘されている「新型ノロウイルス」。これまでと何が違うのか?予防対策方法・症状・感染経路などをまとめました。予防に役立つのは次亜塩素酸ナトリウムという物質なのですが、果たして?これで安心!ノロウイルス撃退マニュアルです。
新型ノロウイルスとは?
ノロウイルスと一口に言っても、ノロウイルスは遺伝子の違いによって40種類以上存在しているのをご存知ですか?
それぞれに特徴があり、感染力の強さや症状の重さまで様々です。
例えば、2006年と2012年に大流行したノロウイルスは別の種類です。正確に言うと、2006年のノロウイルスが変異しより強力になったのが、2012年のノロウイルス「シドニー2012」型だと言われています。
そしてその「シドニー2012」よりも強力だと言われているのが、今話題になっている「GⅡ・17」というタイプ。
実はこのタイプは2014年の冬に中国や米国で発見されて以来、急速に感染者を増やしており、2015年1月には国内でも確認されました。2,3月には感染者のほとんどがこの「GⅡ・17」というノロウイルスに感染していることが確認され、その感染の速さが話題となっています。
これまでと何が違うのか?
感染力、潜伏期間、症状、回復までの期間などは従来のものとほぼ同じだと見られています。
一番の注意点は「私たちに免疫がない」こと。
全くの新型なので、これまでにノロウイルスにかかった人も再びかかる恐れがあるのです。多くの人が免疫を持っていないウイルスなので、爆発的に感染者が広がることが懸念されています。
実は2006年と2012年の大流行は、新型ノロウイルスによるものでした。これまでに免疫のないウイルスが現れたことで、ノロにかかる人が増え、大流行となったのです。
それと同じことが、今年も起こるのではと危惧されています。
国立感染症研究所などは「過去最悪の感染者が出た2006年のような大流行も考えておくべき」と注意喚起しています。
新型ノロウイルスの症状とは?
新型ノロウイルスの症状について、確認しておきましょう。
今のところ、「GⅡ・17」は従来のものとほぼ同等の症状だと言われています。
感染すると高熱が出て激しい嘔吐や下痢を繰り返します。
ノロウイルスにかかったことのある方なら、これがどれほど苦しいものかご存知でしょう。1分前にトイレに行ったのにまたトイレに行かされます。1日中便器に座って過ごします。筆者も経験がありますが、本当に死を意識します。
ノロウイルスにかかった方の声を見てみると、
- ノロウイルスはマジでみんな気をつけて。ほんまに死ぬ程辛いです。
- ノロウイルス出始めたみたいだから気をつけろよ!あれ本気でやばいから!マジで死を覚悟するレベルだから!
- ノロは別格の苦しさ。のたうち回るとはまさにこのこと。
- 3日で6キロ痩せた。ありえない。もう嫌だ。。。
と、みなさん苦しんでおられます。
このように「激しい嘔吐や下痢」が2,3日続きます。体力がない高齢者や子供で重症化するケースも報告されています。
新型ノロウイルスの感染経路
予防するために感染経路を確認しておきましょう。大きく分けて2つの感染経路があります。
ノロウイルスに汚染された食品を通して
ノロウイルスは牡蠣やホタテなどの二枚貝に含まれています。
これらのノロウイルスに汚染された食品を口にすることで、ウイルスが体内に入りノロウイルス感染することがあります。
また水道水や井戸水がウイルスに汚染されており、それを飲むことで感染することもあります。
ヒトからヒトへ直接・間接感染
最近特に多いのが、ヒトからヒトへの感染です。
家庭や職場など、人が多いところで咳やくしゃみ、会話によって飛んだつばやしぶきに含まれるウイルスを吸入することにより感染します。
また下痢をした便やおう吐物をきちんと処理しなかった場合、ドアノブやタオルに付いたウイルスによって、感染することがあります。
感染した人の便や嘔吐物が乾燥し、掃除などで微粒子が空中に巻き上げられそれを吸引することにより感染する場合もあります。
参考:相模原市HPl
しっかり予防しよう!
新型ノロウイルスの予防対策方法についてです。
ノロウイルスにはワクチンがないので、感染経路を断つことが大切です。
新型ノロウイルスも従来通りの予防方法で効果があるとされています。主に効果があるのは手洗い・加熱・消毒です。
手洗い
ノロウイルス患者などから知らず知らずのうちにウイルスをもらってしまうことがあります。
そのウイルスを口に入れないために手洗いは非常に有効です。
特に調理者は念入りに手洗いを行いましょう。手首から指の爪の先まで丁寧に洗います。合わせてうがいや調理器具の洗浄も行ってください。
ノロウイルス撃退に効果がある衛生的な手洗い方法はこちらをご覧ください。
加熱
牡蠣や二枚貝などを食べるときには十分加熱しましょう。中心部まで加熱しウイルスを残さないことが大切です。
食中毒の原因の一つは食品を生のまま口にすることです。
消毒
ここが一番大切なところです。
実はノロウイルスは石鹸やアルコールでは死にません。ですので、アルコールで消毒してもノロウイルスには効果がありません!
ノロウイルスに最も効果があるのは、次亜塩素酸ナトリウムという塩素系消毒剤です。次亜塩素酸水とも呼ばれています。
現在特に売れているのは、次亜塩素酸ナトリウムを生成できるキットです。これがあれば自宅で簡単に消毒水を作ることができます。その一つを使ったレビュー記事はこちら。
https://wave-news.net/jiasui-aquashushu/
手指の消毒・調理器具の消毒・ドアノブなどの消毒などあらゆるところに散布するのが効果的だと言われています。
その点これらのキットでは、水と食塩だけで次亜塩素酸ナトリウムが生成できるので非常に効率的で財布にも優しいのです。
また、キッチンハイターなどと同じ殺菌力がありながら、元々は水と食塩なので口に入っても安心。調理器具にも安心して使えますし、赤ちゃんがいる家庭でも重宝されています。
まとめ
ノロウイルスの大流行が恐れられています。
特に高齢者や子供のいる家庭では、予防対策が急がれますね。
しっかり予防してノロウイルスを撃退しましょう!