7月13日に天皇陛下が数年以内に天皇の位を皇太子さまに生前のうちに譲る意向をお持ちであるということがニュースに流れました。いまの皇室典範では、制度上生前退位は認められないため、改正を含め議論されています。
そこで気になるのが、生前退位が実際に行われたときに、平成の次の年号は何になるのでしょうか?
そもそも、元号はどのようにして決まっているのでしょうか?
年号ってどうやって決めるの?
元号は、元号法というものに基づいて決められます。
元号法
(昭和五十四年六月十二日法律第四十三号)
1 元号は、政令で定める。
2 元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。
附 則
1 この法律は、公布の日から施行する。
2 昭和の元号は、本則第一項の規定に基づき定められたものとする。
1996年発行の「年号の歴史」にわかりやすく条件がまとめられていました。
(1)国民の理想としてふさわしいような、よい意味を持つものであること。
(2)漢字2文字であること。
(3)書きやすいこと。
(4)読みやすいこと。
(5)これまでに元号または送り仮名として用いられたものでないこと。
(6)俗用されているものでないこと。
では、「平成の場合」を例にどのように決まったか見てみましょう。
まず、8人漢学者などによる有識者が集まり会議が行われました。
そして、会議の結果3つの候補が示されました。
次に、その3つの候補が適正かどうか、衆参両院正副議長による検討・審査が行われました。
そして最終的に、天皇により決定されました
「平成」「修文(しゅうぶん)」「正化(せいか)」の3個の原案があり、最終的に審査・検討の結果「平成」に決定しました。
ちなみに、「平成」の名前の由来は?
『史記』五帝本紀の「内平外成(内平かに外成る)」、『書経』大禹謨の「地平天成(地平かに天成る)」からで「内外、天地とも平和が達成される」という意味です。
引用:Wikipedia
次の年号の候補は?
ネットのなかでは、次の年号の候補として
安久(あんきゅう)
安始(あんし)
などがあげられています。
年号は秘密重視で決められていきます。
ネットで話題になったものなどは外されることが多いようです。
「昭和」のときも、別の元号で決まっていたようですが、新聞社がそれをスクープとしてすっぱ抜いてしまったため、別候補である「昭和」に決まったと言われています。
また、もう一つ、次の年号を決めるにあたり、重要な要素と考えられるのが、頭文字のイニシャルです。
いろんな手続きのときに生年月日を書きますよね。
そのときにある(M・T・S・H)
それぞれの年号の頭文字のイニシャルで分けてあります。
それで、次の年号はこの(M・T・S・H)以外の頭文字から始まる年号になる可能性が高いです。
あんきゅう・あんしはこの要素をクリアしているので、もしかしたらもしかするかも?
まとめ
次の年号は秘密裏に漏れないように議論されていくものですので、「漢字二文字であること」、「読みやすい、書きやすいものであること」以外は、誰も確実な予想をすることは出来ません。
また一度話題になってしまうと、それは候補から外される可能性があります。
「平成」の次の元号はどんなものになるのでしょうか?正式な発表のときを待ちましょう。