ロタウイルスの予防接種とその費用の話は、赤ちゃんをお持ちの方なら一度は聞かれることでしょう。
でも費用面とかかりやすさを天秤にかけた結果…
やめとこうかな、と思われる方もおられるのでは?
この記事では、ロタウイルスの予防接種のおおまかな費用や、必要性についてご紹介します。
ロタウイルスってどんなの?症状は?
ノロウイルスなら何度も聞くけど、ロタウイルスについてはそれほど聞かないですよね。
それぞれの特徴をまとめてみます。
ノロウイルス
・流行時期:秋の終わり~冬の初め
・嘔吐:突然の激しい嘔吐
半日くらいで収まることが多い
・下痢:ある場合もあるが、大抵は軽い
・発熱:38℃前後
一日ほどで下がることが多い
・治療:数日で自力回復
まれに長引く場合は、点滴や入院
ロタウイルス
・流行時期:冬の終わり~春先
・嘔吐:激しい
数日続く
・下痢:激しい
数日続く
・発熱:39℃以上の高熱を伴う場合も
・治療:1~2週間で回復
乳幼児は脱水が進み、入院や点滴が必要な場合も
にかかったことのある方なら、
「あんなのもう二度とゴメンだ!!勘弁してくれ!!」とおっしゃることでしょう。
本当につらい病気です。
ロタウイルスはノロウイルスにかなり似た症状です。
しかも、その症状がさらに長引くのです。
そう考えると、なかなか侮れない病気ですね。
ロタウイルスでひどい発症が見られるのはたいてい子供、しかも乳幼児が多いです。
自分の幼い子供を、ノロウイルスのときのような目に遭わせたくないですが…
予防接種は本当に必要か
ロタウイルスは、5歳までにはほぼ全員かかる病気だといわれています。
そして、予防接種が義務付けられているわけでもありません。
じゃあ別に要らないのでは…と思われるかもしれませんが、
この病気の厄介なところは、かかりやすいのが乳幼児だということです。
大人が患者なら、
「脱水症状が出やすいから、しっかり水分補給してくださいね」
と言われたら、そのとおりにできます。
吐きに吐いていても、「水分摂らなきゃ」という義務感が働いて補給します。
脱水症状らしき症状が出てきたら、「あっ…こりゃマズいですね」と伝えられます。
しかし、赤ちゃんはそうはいきません。
親が水分補給をさせようとしても、吐いてばかりの子は嫌がって飲みません。
脱水症状が出てきても、「こりゃダメだ」と伝えることもできません。
まして自分で水分を飲みに行くこともできません。
ただグッタリするだけなので、親もなかなか深刻だと気づきにくいのです。
こうした事情や免疫力なども相まって、ロタウイルスは
月齢が低い時であればあるほど、重症化しやすい病気なのです。
そして、
・日本の5歳までの急性胃腸炎の入院患者40~50%はロタウイルスが原因
・小児の急性脳炎/脳症を引き起こす・メカニズムははっきりと解明されていない
・日本では年間80万人ほどが感染しており、そのうち26,500~78,000人が重症化し入院
・世界では、ロタウイルスが原因で年間50万人の子供が死亡している
ということも考慮に入れるべき大事なポイントです。
ロタウイルス予防接種、費用は?
相場としては、\10,000~\15,000ほどといったところです。
それを、種類によって2回または3回接種します。
任意のワクチンと言うこともあり、料金は病院により異なるようです。
また、市町村によっては補助金を出してくれるところもあります。
高価ですので、悩みどころですね。
しかし、この予防接種によってロタウイルスの重症化をかなり減らすことができます。
子供のため、まずは近隣のお医者さんに電話してみるのはいかがでしょうか。
参考:厚生労働省、東京都医師会