2015年4月12日に巨大地震が起こるという噂がネットを中心に流れています。場所・時間・確率は?巨大地震は本当に来るのか?事の成り行きを説明します。よーく考えて行動しましょう。
2015年4月12日に巨大地震が起こるという噂
9.11同時多発テロ、阪神淡路大震災、東日本大震災等の予言で有名なゲリー・ボーネルが、2015年4月12日前後に東海大地震が発生すると予測しています。
普段であれば、「あ、そう」で終わることも、今回はイルカの大量打ち上げ・地震雲の観測など噂に信憑性を持たせる出来事が起こったため、多くの人がこの予測(予言ではなく)に興味を持っているようです。
また、千葉県の千葉香取観測点のグラフが大幅に変化していることからも地震の前兆の可能性だと推測する人が多いようです。
東日本大震災のイメージがまだ色濃く残る中、再び不安をあおるような噂が出たことに、個人的には疑問を感じますが、とにかく噂になっていることをまとめてみたいと思います。
場所・時間・確率は?
彼の主張はこのような感じです。地震が発生すると言われているのは、
2015年4月12日で、場所は「東海大地震(伊豆沖、M9.2)」
さらにその1週間後に「東京直下型地震(M8)」が起こるというもの。
時間に関して彼は直接述べていませんが、午前10時38分だという情報がネット上に流れています。
しかしご存じのように事前に何時何分と言う精度で地震予知が出来る技術はありません。
一応この情報のソースを辿ってみましたが、デマであろうと思われます。
彼について興味深いのは、9.11同時多発テロ、阪神淡路大震災、東日本大震災等を的中させたと言われている点。
今回も当たるのか?その確率は?と思っている方にご注意を。
彼のHPを見てみると分かりますが、彼の予測は科学的な方法ではないようです。参考に彼のHPを見るとよく分かりますが、「東京のエネルギーを感じた」とか「奇妙な感覚」、「強烈なフィーリング」などの言い回しを用いています。
また、過去の発言がどのように当たったかも詳しくは書かれておりません。
すなわち確率の出しようがないという訳です。
地震が起こるという科学的根拠は?
イルカの打ち上げと地震の関係について科学的根拠はありません。
また電磁波が雲を作ることは証明されていますが、地震雲と地震の関係もはっきりと解明されていないのが現状です。
もちろん、昔の人の言い伝えや知恵が現代のわたしたちの命を救うこともありますので、地震の前兆と思われるものを見過ごすわけにはいきませんが、過度に怖がることも控えるべきでしょう。
よーく考えて行動しましょう
「ほら見ろ。2015年4月12日に地震が来るなんて嘘だよ。」と言う方も、
「でもやっぱり地震来るかもよ。やばい。こわいこわい。」と言う方もおられるでしょう。
大切なことは、真偽不明の予測に振り回されるのではなく、備える事です。
30年以内に80%の確率で起こると言われている南海トラフに備えて各自治体を始め多くの団体が地震対策や避難の仕方について策を講じています。
東日本大震災以降、様々な注意喚起がなされ、多くの人が地震や津波に対する正しい知識を持つようになりました。
さてあなたの家には避難袋がありますか?避難食は揃っていますか?3日生き延びられるだけの生活物資は蓄えられているでしょうか。これを機に見直してみるといいかもしれません。
もう二度とあの悲劇を味わわないためにも、筆者も含めて東日本大震災の教訓を胸に賢く行動したいと思います。