色には不思議な効果があることを、 一度は耳にされたことがあるかもしれません。
気分を興奮させたり落ち着かせたりする精神的な作用に加えて、体温の変化など身体に直接影響を及ぼすという事まで言われています。
「たかが色使い程度でそんなわけ無いでしょ」
と思われるかもしれません。
普段私たちは色んなカラーを身につけていますし、色によって目に見える顕著な影響があるわけでも無いので、そう思うのも無理はありません。
色の力
ところが様々な実験が示すところによると、やはり色には力があると言えそうなのです。
青色の力
例えばイギリスでは犯罪の多い通りの街灯を、青色に変えてみたことがあります。
青色は気分を沈めて落ち着かせる効果があると言われています。
結果その通りで、犯罪が激減したんだそうです。
赤色、ピンク色の力
他にも、犯罪者を収監している牢屋でこんな実験が行われました。
ある部屋は部屋一面真っ赤っかの部屋で、そこに犯罪者が数時間過ごします。
すると犯罪者はだんだん興奮してきて、大声を出したり、暴れたりしました。
今度は同じ犯罪者を、ピンク一色の部屋に連れて行き、時間等全く同じ条件で過ごしてもらいます。
すると凶暴な極悪犯が非常に大人しく柔らかな性格になったのです。もちろん一時的に…ですが。
オレンジ色の力
また飲食店ではオレンジがよく使われているようです。
オレンジは人を行動的にならせるため、食べたらすぐ動きたいという心理が働き、お店の回転数が上がるそうです。
このように色には不思議な力がある事は様々な実験から明らかになってきているのです。
私が納得した色の説明
へえー!色ってすごいなあ・・・くらいにしか思っていなかった私。
しかしある本で色の説明を聞いてすごく納得し、色には本当に力があるんだなあと感じたことがあります。
「色彩は光そのものである」
イギリスの天才物理学者、アイザック・ニュートンの言葉です。
近年 光には屈折率によって7つに分散し、【赤・橙(だいだい)・黄・緑・青・藍・紫】の色の帯(スペクトル)があることがわかっています。
色は光であり、光は電磁波である
電磁波が人体や物体に影響を及ぼす事は、誰でも知っています。
代表的なものはレントゲンや紫外線、赤外線など。
…という事は、色と電磁波がイコールであるなら、色に力があるというのは本当である!と言えます。
電磁波の中には、実は目にする事が出来ているものがあります。
それが色です。
先ほど述べた7つの光の最初である赤色から肉眼で見え始め、最後の色である紫からまた見えなくなる。
紫の見えない部分は紫外線と呼ばれ、そこからはX線、ガンマ線、宇宙線となっていくのです。
色には力がある事がなんとなく分かったのでは無いでしょうか?
他にも専門的な研究がなされており、色に関する様々な数値も決められています。
ライト・トーナス値
ライト・トーナス値。それは光の加減や色彩によって体の筋肉が緊張や弛緩する現象を、脳波や汗の分泌量から客観的に示した値のことです。
1番弛緩した正常値が23で、ベージュやパステルカラーがこれに近いようです。
その次が青で24、緑が28、黄色が30となり、橙が35で緊張から興奮にかわります。
赤は42で最高潮!ここまでくると血圧まで上げてしまうようです。
●まとめ●
少し難しい話となってしまいましたが、要は色には力があるということです。
私たちの身の回りでもいろんなところで色の効果が実証され、配色されているのです。
そんな色の効果を知らずに活用しないのはもったいない!
人それぞれ好みの色で、その人の性格が分かってきたりもするのです。
そんな楽しい色の世界について、これからも追って記事をアップしていきたいと思います。